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◎冷えとり+αの健康法【サウナ】でととのう


ヒマラヤ岩塩(ミネラルが豊富)

サウナって、きちんとした作法というか入り方があるそうで、

- 2021.02.24
- 15:34
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<花粉症>冷えが溜まると花粉症になる??原因と緩和する方法について


- 2021.02.17
- 10:15
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東洋医学的冷えが起こる原因と体の仕組みと対処法について!
東洋医学的冷えが起こる原因と体の仕組みと対処法について
<なんで下半身が冷えやすいのか?>

東洋医学では、私たちの体内の活動を「陰と陽」と捉えて、そのバランスが良いときが健康な状態だと考えます。
例えば人体を陰陽に分ければ上部は陽、下部は陰の性質が強くなり、
実際に足元は冷えやすく、頭はのぼせやすいということが起こりやすくなります。
実際にサーモグラフィーで確認して見ると、上部と下部では5度以上の温度差が生じる事も珍しくありません。
ではどうして、上部が熱く下部が冷えやすいのでしょうか?
それはお風呂にお湯を張るときやエアコンの例をみると分かりやすいと思いますが、
熱は上へ上へと上がる性質があり、どうしても上部に熱がこもりがちということが原因として考えられます。
東洋医学的には下部にある腎の陽気が不足し、腎の機能である水の扇動ができず水の上昇を妨げます。
その結果、上部にある心の火が腎からの水の力を借りられないため上部に熱症状が現れると考えます。
これがお風呂と同じ上部と下部の温度がバラバラになっている原因です。
他にも人間は二足歩行のため、上下の高低差も4足歩行の動物に比べ非常に大きくなっていることも一因です。
つまり陽である熱は陽である上部に居心地が良く、陰である冷えは陰である下部に居心地が良いということになり、
お互いが交流しにくくなってしまいます。
この状態が固定化され、陰陽の偏りが起こってしまっていると冷えのぼせという状態が起こり、
陰気が上に昇らずに上半身がノボセたり、陽気が下に降りずに足先が冷えたりしてしまいます。
この為に人体内では、陰である冷えが強まり、
この陰が上部を助ける事が出来ずに上部では熱症状が強くなってきます。
これを中医学では『心腎不交』といいます。
つまり、上部で起こるのぼせや熱症状というのは冷えが主な原因で起こっている仮の熱症状と言えます。
これを東洋医学では上熱下寒と言います。
<「万病のもと」である冷え解消のための漢方は?>
臨床では上部の熱の症状と下部の寒の症状の両方を治療する必要があります。
よく使われる漢方薬としては黄連と桂皮(シナモン)があります。
黄連は清心熱といって上部である心の熱を冷ます働き(清熱作用)があり、
桂皮は温腎陽といい下部の腎の陽気を補う働き(補陽作用)があります。
「慎斎遺書」という書物には、「補心しようとする者は腎を実際に補陽し、腎陽を上昇させなければならない。
腎を補おうとする者は心を落ち着け、心の熱を低下させるのは心と腎を交流させる方法である。」
とあります。
この黄連と桂皮の入った冷えのぼせによく使われる処方で『女神散(ニョシンサン)』という処方があります。
「女神散」は、浅田飴で有名な浅田家の処方「浅田家方」として知られ、
江戸時代、陣中の神経症(戦争ノイローゼ)を治すのに用いられました。
女神散は、別名、安栄湯と呼ばれていましたが、婦人の血の道症に用いて大変よく効果があったため、
漢方の最後の名医といわれた浅田宗伯によって女神散と名付けられました(『勿誤薬宝方函口訣』)。
健康保険も使えますので、興味がある方は一度調べてみてはいかがでしょうか?
このように冷え?と言っても実際に冷えを認識出来る冷え性だけが冷えではなく、ほてりや発熱反応等も冷えが起こした病態といえます。
以前にも紹介させてもらいましたが、私の経験では病気が起こす症状は、慢性病の場合たいてい冷えが原因だと感じています。
しかし実際に臨床の場で患者さんの話を聞いてみると、冷えやすい体質にも関わらず、
日常的に体を冷やす食品や医薬品を摂取したりする生活を送っている方がよくみられます。
これでは、病気を治すために栄養のある食物や医薬品、健康食品をいくら摂取しても逆効果になりかねませんよね。
<そもそも頭寒足熱って何?>

それでは実際に冷えやすい体質を改善する方法を東洋医学的に解説していきたいと思います。
昔から健康法として「頭寒足熱」という言葉が使われていますが、心臓は全身に血液を送る働きがありますので、
一番遠い場所にある足を温めることで全身に温かい血液が行き渡りやすくなって心臓の働きを助け、
また頭を冷やすことで陰気(冷たい気)の上昇を促すということなのです。
また頭寒足熱で陰陽バランスが調うと自律神経の働きも調整されるので、リラックスして頭もスッキリという効果も期待できます。
実際に足首の冷えが改善されて、今まで冷えで寝つきが悪いのが、
夜が良く眠れるようになったという例が多くありました。
基本的に「頭寒足熱」と良く言いますが、冬場は足も頭も冷やさない方が良いので、
もし出かける際には帽子をかぶったり、厚めの靴下を履いたりすると良いでしょう。
その他に冷やさない方がよい部位に、臍、関節があります。
古来より「臍を冷やすな」というのは、
勿論、冬場に限らず通年を通してヘソ出しルックは厳禁という意味でもありますが、本来は「冷たいものを避ける」という意味です。
臍(お腹)を冷やしてしまうと内臓が冷え、腹痛や下痢ばかりか、身体が芯から冷えてしまい、
女性では生理痛の悪化や、ひどいと不妊にもつながります。
実際に不妊症の治療を長年していた方が、お腹を冷やさないようにしたらすぐに、
子宝に恵まれたという話は多くあります。
つまり見た目は悪いかもししれませんが、毛糸のパンツなど温かい下着は実に理に適った商品だと思いますよ!
また関節は冷やすと痛みが出てきたり、関節炎の原因となります。特に足首を冷やさないようにしてくださいね。
冬場に素足をさらして歩いているのは、自ら病気になりにいくようなものです。
~自宅でできるセルフケア!足を温めて健康イキイキ生活!~

自宅でできるセルフケアとしては、足湯がおすすめです。
お風呂ほどは熱くないぬるま湯くらいで、10~20分でも良いので、毎日または一日おきにできると良いですね。
足首から下でも良いですが、膝下くらいあたためられるとより効果的です。(これは靴下にも同じことが言えますね)
足湯を行うと汗がじんわり出て身体がポカポカしてきますので、じんわりと汗が出てくるくらいまで行ってください。
もちろん、半身浴も良いですが、のぼせがある人は足湯の方がよかったりします。
半身浴の場合は心臓の位置くらいまで浸かりながら、手足の先を動かすと更に効果的です。
20分もすれば、発汗が始まりますので30分程度を目安に半身浴をしてください。
そうそう入浴前か途中でも構いませんので必ずコップ一杯から二杯程度の水分補給をしてくださいね^^
おススメ 自宅で出来る簡単!漢方足湯!

ヨモギ足浴
ヨモギの葉(艾葉)は、ヨモギ餅や怪我をした時の止血、
消炎作用などで民間薬として日本でも広く使われてきましたが、
漢方の本場、中国ではヨモギの葉を足湯に用いて、冷えやすい体質の改善、風邪の予防、頭痛の治療、免疫力の強化など幅広く使われています。
1、新鮮なヨモギの葉の50グラムまたは、乾燥したヨモギの葉を30グラム用意します。
2、次に1500ミリリットルの水を加えて煮ます。
3、15分ほど煎じたのちに、ヨモギの葉をすくい取ります。
4、最後に水を注ぎ45度くらいに温度を調節します。
注意⇒冷めたら、ヨモギを加えて、繰り返し足湯の薬湯を作ってもいいです。
ヨモギの葉で足湯をする時は温度に注意して、冷えたら火傷に注意しながら、再度お湯を入れてください。
また最初、足は熱いですが、上半身は寒くてしきりに震えますので、
湯気が散らないように、広い風通しの良いところで行わないように気をつけてください。- 2021.01.27
- 11:13
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冷え対策!有効な薬膳茶のすすめ






- 2021.01.07
- 15:16
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冷えとり歴10年の私が伝えたいこと:冷えとり歴10年Aさん
わかりやすくまとめて頂きました。
Aさんは10年続けていますが初めて1年くらいである程度症状が軽減しているようですが
どのような経過をたどるかは人それぞれ!
冷えとり初心者さんの参考になればと思います。
Aさんプロフィール:
・年代:30代半ば
・体型:やせ型
・体質:冷えとりを始める前:上半身はやせ型、下半身は浮腫んで脚が太く、下半身太り
現在:下半身の浮腫みが取れて、全体的にやせ型

もしも、現在、辛い気持ちで過ごしている人がいるなら、ぜひ冷えとり健康法をお試し頂くことをお勧めします。

冷えとりを始めると身体の不調の捉え方が変わります。
しかし、いつも健康に不安を抱えながら生活していました。
また、身体や心の症状には原因があり、生活習慣を改めることで健康に近づいていくということが書かれていました。
読み進めていく内に、私は長年抱えていた不安が解消されていくのを感じました。
なぜなら、なぜ症状が起きているのかがわかり納得できることで、何も予測ができない恐怖から解放されたからです。
しかし、20代半ば頃に冷えとりを知り実践して、1年くらい経つ頃から、
幼少期からの症状も、20歳頃から出始めた症状もほとんど出なくなり、この10年間は病院に行くこともなく過ごしています。
このような冷えとりの概念を知ることで、身体の不調とおおらかに付き合っていくことができるようになると思います。
2.心が整い、穏やかになる
冷えとりを継続することで心が穏やかになります。
お尻や太ももを触ると氷のように冷たくて、その状態が長く続くと膀胱炎になるという悪循環を繰り返していました。
冷えとりを学んでからは、足元は、絹と綿の靴下を交互に4枚重ね履きし、
実際に、冷えとりを習慣化したことで、自然と、自分にも周囲の人にも優しい気持ちでいられるようになり、心が穏やかになっていくのを感じました。
3.継続するのはコツさえつかめば難しくない
冷えとりはそんなに難しいものではなく気軽に始められます。
その理由は3つあります。
1つ目は、初期費用の安さです。
手軽に始めるのであれば、靴下は自宅にあるなるべく天然繊維のものを使用し、あとは半身浴だけなのでほぼ0円。
本格的に始めるのであれば、お勧めするのは冷えとり用靴下のみです。
これは今まで病院通いに費やしていた金額を考えると私にとってはとても安いものでした。
2つ目は、継続する際の手間のかからなさです。
基本的には半身浴をしてすぐに天然繊維の靴下を重ねて履く、というだけです。
また靴下重ね履きも慣れるまでは面倒なこともありますが、一度天然素材の靴下を履いてみると(特にシルク100%)、とても気持ちがよく、
そして、天然素材の衣類が肌に触れる感覚の心地よさがわかるようになると、
靴下以外の衣類も綿や絹や麻といった素材のものを選ぶように自然と変わってきました。
生理中や少し不調を感じたときには、これに加えて、靴下を2枚多く履いたり、レッグウォーマーを追加したり、普段よりも半身浴の時間を長くしたりして冷えとりを強化しています。
3つ目は、冷えとりを続けると直面する「めんげん」とよばれる症状とも冷静に付き合えるようになることです。
進藤先生は「五臓六腑にたまっている毒を体外に出して治っていこうとする自然治癒力の現れが症状だ」と仰っています。
冷えとりをしてから、私は下半身、特にお尻に湿疹ができるようになりました。
以上の理由から、実際に、私は10年間ストレスなく継続することができました。
健康になりたいと願った時に、お金が沢山かかったり、大きな努力が必要だったり、
理由がよくわからない健康法では、継続するにあたってストレスがかかります。
ストレスなく続けられるというのが、健康法を継続するにあたって1番大切なことだと思います。
冷えとりを10年続けた私が感じたことは3つです。
1.身体の不調の捉え方が変わる
冷えとりの概念を知ることで、自分の身体とおおらかに付き合えるようになります
2.心が整い、穏やかになる
自分にも周囲の人にも優しい気持ちでいられるようになります
3.継続するのはそんなに難しくない
半身浴、天然繊維の靴下や肌着の気持ちよさを実感し、ストレスなく続けられます。
現在抱えている辛い気持ちが楽になり、以前よりも穏やかに毎日を過ごすことができるようになると思います。
- 2020.12.23
- 09:35
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冷えとり実践者にプラスアルファーでお勧めしたい漢方
今回Utataneでは漢方の先生に冷えとりをしている方にお勧めする漢方についてお伺いしました。
漢方に詳しい方もいらっしゃるかと思いますがお勉強のためにぜひ読んでいただき、
実践いただきたい内容となっております!

「冷えとり実践者にプラスアルファーでお勧めしたい漢方」
本格的に冬の季節に入り、今年は特に新型コロナウイルスの話題になっていますね。
これからは、気温も下がり空気も乾燥するので特に皆様には体調管理に気を付けて頂きたいと思います。
さて今回はお題にある冷え性にお勧めしたい漢方(東洋医学の基礎理論と実際の処方や生薬)について、漢方の専門家の目線で分かりやすく解説していきたいと思います。
では最初に冷えは、「冷たい、寒い」という感覚以外に、実際に身体にどのような影響を及ぼすと思いますか?
東洋医学では、まず冷えると「気」の流れが滞る【気滞】ということが起こります。
「気」というのは、実際には見えませんが、実は血液をぐるぐる循環させるエネルギーのようなものです。
つまり気が滞ると血の流れも滞り、血流の悪い部分に痛みを感じたり、塊や腫瘍ができやすくなったりします。
その他にも機能も落ちてしまったりするので、例えば肺が冷えてしまうと喘息になりやすくなりますし、鼻水が垂れてきます。
またお腹が冷えると下痢をしたり胃腸炎になりやすくなりますし、そして子宮などの婦人科系が冷えると、生理不順や不妊などにつながります。
私の臨床経験では、長引く病気や難病の多くは大抵身体の冷えが関係しているイメージがあり、たかが冷えとはいえ決してバカにはできないと思っています。
「冷えの主なタイプと特徴について」

主に中医学(中国では漢方を中医学といいます)的には冷えは陽虚(体を温める陽気が不足)、気虚(元気が足りない)、瘀血(血の巡りが良くない)の3タイプに分けられます。
ただし「気血両虚」のように気も血も不足しているように症状の重なる場合もあります。
ここではそれぞれの冷えの特徴と適応する漢方処方について解説したいと思います。
陽虚(体を温める陽気が不足)は基礎体温または基礎代謝の低下した状態をいいます。
ここでは難しい内容は省きますが、陽虚にも大きく2タイプに分かれます。
一つは老化現象に伴う冷え以外に夜間尿や足腰の弱りなどの不定愁訴がある状態です。
(中医学的には腎陽虚ともいいます。興味があれば調べてみてください。)
このようなタイプを腎陽虚といって身体を温める桂皮や附子の配合された八味地黄丸という処方がよく用いられます。
この処方はドラッグストアや通販でも販売されていますので、手に入りやすいと思います。
またここで紹介する漢方処方のほとんどは保険適応もしていますので、お近くの漢方外来のある病院で相談されてもよいかと思います。
ただ附子(トリカブトの根を加工して無毒化したもの)という身体を非常によく温めてくれる生薬が配合されているため、
可能ならば漢方の専門家に身体に合っているかを確認して服用されることをお勧めします。
(附子配合の処方は漢方処方の中で唯一劇薬扱いになり第?類医薬品となります)
もう一つは若い女性によく見られる冷えのパターンで老化現象を伴わない冷え性のパターンです。
このパターンは消化機能が弱い方によくみられ、食物から充分にエネルギーが得られない場合に起こります。
(中医学的には脾気虚ともいいます。興味があれば調べてみてください。)
消化機能が低下した方は若い女性だけでなく案外多くみられ、
例を挙げますと・・・食が細い、食べ過ぎるとすぐお腹を下すといったパターンです。
このような方は共通してエネルギーが不足がちで朝が弱い、声が小さい、食後眠くなるなど様々な症状を伴います。
これが有経の女性の場合、胃腸が十分に働かないため血の生成も追いつかず、冷え性に貧血や低血圧、ひどい場合は無月経や不妊症のような症状を引き起こす場合もあります。
このような場合、薬用人参(野菜に人参ではありません。薬用人参になります。野菜の人参と漢方で使用される人参は全然違う種類になるので気を付けてください)
や桂皮(シナモンとして食用でも使われてますよね)の配合された人参湯(お腹に効くという意味で理中湯ともいいます)や人参養栄湯という処方を使用します。
もし重度の冷え性であれば、先ほどの附子を1gほど加えて附子理中湯を使用する場合もありますし、
気血両虚といって気と血の両方が不足しているのであれば、血を増やす当帰や地黄という生薬の入った人参当芍散や十全大補湯といった処方が使われます。
これらの処方を使いますと、多くの方は身体が温まってきて面白いように元気を取り戻していきます。
先日も80歳を超えた方が、冷え性改善の漢方薬を服用したらすぐに体調がとても良くなり、あれは強い栄養剤が入っていますか?と質問されたりもしましたよ^^
次に瘀血(血の巡りが良くない)について解説していきたいと思います。
血の巡りが悪いといっても、血そのものが足りないので巡らないのか?
それとも血は足りているが気虚(エネルギー不足)や血の質が悪くて血行がわるいのか?によって処方が違ってきます。
血が足りない方では、血が増えるように胃腸機能を改善する人参や黄耆という生薬の入った人参湯や補中益気湯といった処方が使われます。
そして血行が悪く足しの冷えがひどい場合は温める働きのある生姜や呉茱萸の入った当帰四逆加呉茱萸生姜湯という処方がよく用いられます。
この処方はあまり身体を乾燥させ過ぎないよう工夫されている処方なので貧血(血虚)気味の方の手足の冷えが強い方にお勧めです。
ただ呉茱萸という生薬は苦みが強いので小さい子供さんは服用が難しいかもしれませんね^^
(良薬口に苦しといえども、私の場合中学生の娘に飲まそうとして、ひどく叱られてしまいました)
「冷え性には飲む以外の漢方も高い効果があるのでお勧めです!」

漢方医学では漢方薬を服用したり薬膳料理などで生薬を摂取する方法を「内治法」、薬物の貼付や按摩、鍼灸(鍼・灸参照)などの体の外側からの刺激によって、
治癒を図る治療行為を「外治法」といわれます。
ここでは家庭で簡単にできる漢方の外治法について解説したいと思います。
① 薬物を皮膚に貼り付ける方法
実は湿布にも温める種類のものがあるのをご存じですか?
これは温湿布といいドラッグストアや病院で手に入れることができます。
成分には唐辛子の成分が使われており皮膚の刺激作用により温感効果が得られます。
お風呂に入ると痛みが和らぐ方や冬の寒い日に古傷が疼く方などにお勧めです。
ただし唐辛子の成分なので皮膚の弱い方は普通の湿布よりもかぶれやすいので注意が必要です。
②火(お灸)を用いて刺激を与える
灸(きゅう、やいと)とは、艾(もぐさ=ヨモギの葉の産毛を陰干し・精製取得したもの)を皮膚上で部位を選択して燃焼させることによって
病態に治療的介入をおこなう伝統的な代替医療、民間療法です。
ヨモギも身体を温める作用があり、それに火の力が加わり経穴(つぼ)と呼ばれる特定の部位に対し温熱刺激を与えることで症状を改善してくれます。
セルフケアとして自己施灸も可能で、成形された各種の灸製品(例えば「せんねん灸」や棒灸など)を用いて手軽に治療を行うことができます。
ただし日本では医師以外の者が灸を業として行う場合は灸師免許が必要ですので注意してください。
③薬湯に身体を浸す(薬湯、足湯)
入浴自体が身体を温めてくれるので効果があるのですが、漢方薬を使った薬湯も非常にお勧めです。
内服する生薬のほとんどは薬湯にも使えるのですが、お勧めは簡単に手に入る乾燥したミカンの皮(陳皮)やヨモギの葉を入浴剤として使うやり方です。
・陳皮風呂
陳皮をハサミで2cmほどにカットし、目の細かい洗濯ネットに入れてお湯を入れた浴槽に浮かべましょう。
入浴剤として使う場合には、完全に乾いた皮でなくてもOKです。
香りも、よくリラックス効果のある入浴剤として楽しめます。
みかんの皮など柑橘類に多く含まれるヘスペリジンは、血流改善作用があることで知られ、血流が滞って冷え性に悩む人にも効果があることがわかっています。
・ヨモギ風呂
葉っぱの汚れをきれいに落とし、日陰干しにして乾燥させます。その後、乾燥したヨモギの葉を、ティーパック、布袋など20g~30g程詰めお風呂へ浸します。
タオルはヨモギの色が付くので専用のタオルにするなど気を付けてください。
ヨモギには血行促進や血行促進による肩こり、腰痛などの効果があり、他にも殺菌、止血作用があるので、肌トラブルの治療などにもよく使われます。
「冷え性に効くツボ」

冷えに効く簡単に押せるツボもあります。
合谷⇒手の甲側の、親指と人差し指のまたから少し入ったところにあり、押すと痛むところにあります。
陽陵泉⇒膝の外側の真横から少しだけ下の部分にあります。足の疲れなどにも効果的です。
陰陵泉 ⇒膝の下、内側の骨が、大きく曲がって細くなったところにあります。胃腸の働きを良くし、余分な水を出す働きもあります。
太衝⇒第一、第二中足骨の後端 接合部の前。足の甲を出し、親指の爪の脇(人差し指側)から、親指の骨に沿ってなぞると指が止まるところにあります。
このツボは血流から冷えを改善し、ストレスや眼精疲労にも効果があります。
いかがでしたでしょうか?
個人的には半身浴中にお風呂を手軽にグレードアップさせたいと思っていたので
陳皮風呂、ヨモギ風呂を試してみたいと思いました!
是非ご自分にできそうなことから、取り入れてみて下さい。
- 2020.12.16
- 14:55
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つわりと冷えの関係性について◎妊婦さん

1.つわりとは
つわりとは、妊娠5週目くらいから食欲の低下・吐き気・嘔吐などの症状が出るものです。
他にも、からだが重だるくなったり、頭が回らずボーッとなったり、便秘や足のむくみなども出ます。
つわりは妊娠に伴うからだの変化であり、妊婦さん全体の約50~80%にみられます。
一般的には妊娠12~16週くらいで自然におさまるのですが、個人差があり、一度治っても再発する可能性があるものです。
妊娠したことによってホルモンバランスが変化し、その変化にお母さんのからだが耐えられないためにつわりは起こります。
つわりは、女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンが脳の嘔吐中枢を刺激することで発症するともいわれています。
また、つわりは冷えとも深い関係があるのです。今回は、つわりと冷えの関係性について詳しく解説していきます。
2.つわりと冷えの関係について
つわりの原因はさまざまありますが、冷えとも深い関係があります。ここでは、つわりと冷えの関係性についてみていきましょう。
(Ⅰ)妊娠中はからだが冷えやすい
そもそも妊娠中はからだが冷えやすくなっています。子宮の中の赤ちゃんは体温が37度くらいありますが、
お母さんの分は犠牲にして、赤ちゃんに体温や血液が届くようになっています。
赤ちゃんの方が優先なので、お母さんの体温は奪われていくのです。
その結果、お母さんの手足は冷えやすくなります。
また、女性ホルモンのバランスが乱れているために体温調節機能が崩れていることも冷えの原因の1つです。
なお、妊娠でお腹が大きくなり、運動不足になりがちになることも冷えの原因になります。
(Ⅱ)なぜ冷えでつわりが悪化するのか
冷えはからだの機能を低下させます。冬に手足が冷えてかじかむと、うまく動かせなくなりますよね?
それと同じで、冷えるとからだは本来の働きができなくなるのです。
子宮の中の赤ちゃんは体温が37度くらいあり、からだは赤ちゃんの体温を維持しようとします。
赤ちゃんの体温は維持されますが、お母さんの体温は犠牲になります。
ただでさえお母さんのからだは冷えやすくなっているのです。
しかし、そこで「冷え」が生じるとからだはさらに赤ちゃんを守ろうとします。
すると、お母さんの子宮以外の器官(胃や腸など)は血液不足になり、機能低下が起こります。
胃や腸などの機能低下により、食欲の低下や吐き気、嘔吐などが起こるのです。
また、脳や筋肉にも十分な血液が行かなくなって頭がボーッとしたりからだが重だるくなったりします。
(Ⅲ)ふくらはぎは第2の心臓
ふくらはぎは第2の心臓ともいわれており、冷えにとってはとても大切なところです。
ふくらはぎの筋肉が活動することによって、足にたまった血液が心臓に戻り、全身の血行が保たれます。
ところが、冷えによって足が冷えると、ふくらはぎの機能は低下してしまいます。
全身の血流が悪くなるので、妊婦さんだとつわりがひどくなってしまうのです。
(Ⅳ)冷えと腎臓
妊婦さんはお腹に羊水がたまるので、からだの水分量が増えます。
水分が増えるということは、それだけ水分をろ過する働きのある腎臓もたくさん働かなければなりません。
妊婦さんの腎臓は、普通の人の腎臓よりも2倍多く活動しているといわれています。
ところが、冷えによって手足や全身が冷えてしまうと、腎臓も機能が低下してしまいます。
腎臓の機能低下の結果、からだがむくんだり重だるさを感じたりしてしまうのです。
3.冷えの対処法
ここでは、冷えの対処法をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
(Ⅰ)朝散歩
朝日を浴びることでセロトニンというホルモンが分泌され、体内時計がリセットされます。
交感神経が働きはじめ、体温も上昇してくるのでからだが冷えやすい妊婦さんにはおすすめです。
朝日を浴びながら朝散歩を15~30分ほど行うと、適度な運動になってさらに体温も上がるので効果的です。
(Ⅱ)しっかり食事をとる
人は食べたものをエネルギーとして燃やすことで体温を保っています。
したがって、しっかり食事をとることは冷えを解消するためにとても重要です。
食事をとるだけでも代謝が上がって体温が上がります。
これを食事誘導性体熱産生といいます。
また、食事をとると赤ちゃんにもしっかり栄養が届くので、食事はとても大切です。
(Ⅲ)温かい服装をする
からだが冷えやすい妊婦さんは、靴下を重ね履きしたり腹巻を巻いたりするなど温かい服装を心がけましょう。
からだを温めることで、血行が良くなりからだの機能が高まります。
その結果、つわりが軽減します。
(Ⅴ)半身浴をする
眠る1~2時間前に38~40度のぬるめのお湯で半身浴をするのも冷えにとって効果的です。
お風呂の温熱効果と水圧によって血流が良くなり、代謝が促進されます。
血行が良くなってからだの機能が高まるので、つわりが軽減します。
(Ⅳ)湯たんぽなどを使ってからだを温める
どうしても手足が冷えてしょうがないという方は、湯たんぽなどで温めるのも効果的です。
冷えているところをゆっくり温めてあげましょう。温めることでリラックス効果が期待でき、副交感神経が優位になって胃や腸も元気になります。
特にふくらはぎは第2の心臓とも呼ばれており、全身の血行を促進するには大切なところです。
参考資料
〇https://ameblo.jp/attakai-te/entry-12101191356.html
〇https://doctorsfile.jp/medication/225/
- 2020.11.11
- 11:21
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睡眠と冷えの関係性について◎よく眠るためには

1.はじめに
1.はじめに
コロナ騒動から数か月、お家でお仕事をしたり、お出かけしなくなったり、おうち時間が増えて
1日のサイクルが乱れてしまったかたが多いか思います。
スポーツジムにも行けなかったり、そもそも外に出かけにくくなったりと運動量も減りストレスがたまり・・・
よく眠れないこともあるかと思います。
そして「冷え」に悩まされている方も多いです。
からだが冷えると手足が冷たくなってジンジン痛んだり、肩こりや腰痛が出てきたり、生理痛がひどくなったりと体の不調が生じます。
また、からだが冷えると気分も落ち込みやすくなってストレスが増えたり、眠れなくなったりするなど精神的な不調も生じます。
さまざまな症状の原因になる「冷え」ですが、その中でも足が冷えて夜眠れないという方は多いのではないでしょうか。
実は、睡眠と冷えには切っても切れない深い関係があるのです。
今回は、そんな睡眠と冷えの関係性について詳しく解説していきます。
2.睡眠と冷えの関係
眠ろうと思っていざ布団に入ったのに、手足がジンジン冷えて眠れないといった経験はないでしょうか?
睡眠不足は次の日の体調にもかかわってきますし、なんとかしたいところです。
なぜ冷えがあると眠れないのでしょうか。
手足が冷えて眠れない理由には、体温調節のみだれと自律神経のみだれの大きく分けて2つの原因が考えられます。
2-1.体温調節のみだれ
まず、からだの体温調節のみだれが考えられます。
1日の中で人の体温は決まったパターンで変動しているのですが、冷えの方はそのパターンが崩れているのです。
健康な人は睡眠中体温が下がっており、そのまま朝を迎えます。
朝は体温が低めですが、起床したり朝ごはんを食べたりすることで徐々に体温が上がっていきます。
日中は活動しているため体温は高めとなり、夜にかけて徐々に下がっていくのです。
そして、お風呂に入り睡眠前には体温が下がって、やがて眠気がやってきます。
しかし、冷えが溜まっている方は違います。
1日を通して体温が低いままで日中になっても体温は上がらず、湯船に入らずさっとシャワーを浴びそのまま夜を迎えてしまいます。
睡眠前の自然な体温低下が起こらないため、眠気が起きません。その結果、なかなか寝つけないという状態になります。
2-2.自律神経のみだれ
次に、自律神経のみだれが考えられます。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つに分けられます。
交感神経は、心臓の血圧や脈を上げるなど日中の活動を支えてくれる自律神経で、スイッチで例えるなら「on」の状態を作るものです。
一方で、副交感神経は血圧や脈を下げてリラックスや休息をさせてくれる自律神経で、
スイッチで例えるなら「off」の状態を作るものです。
健康な人では眠る前に交感神経から副交感神経に切り替わってリラックスした状態になり、
眠気がやってきます。
しかし、冷えを持っている方は手足が冷たいままでストレスを感じているので、交感神経がずっと働いた状態です。
眠る前の副交感神経への切り替えが難しく、なかなか寝つけないという状態になります。
3.冷えで眠れないときの対処法
ここでは、冷えで眠れないときの対処法をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
3-1.朝日を浴びる
朝日を浴びることでセロトニンというホルモンが分泌され、体内時計がリセットされます。
交感神経が働きはじめ、体温も上昇してくるので冷えを持っている方にはおすすめです。
運動すると体温が上がるので、朝散歩を15~30分ほど行うのも効果的です。
3-2下半身が温かい服装をする
冷えとりを実践する方には定番ですが、靴下を重ね履きしたりレギンスを履いたりするなど
できるだけ日中から足元の温かい服装を心がけましょう。
冷えとりをして下半身と上半身の温度差をなくし日中の体温を高めることができ、睡眠前の体温低下が誘導されるので、
より眠りにつきやすくなります。
3-3半身浴をする
ここが一番大切な部分かもしれませんが
眠る1~2時間前に38~40度のぬるめのお湯で半身浴をするのも睡眠にとって効果的です。
お風呂の温熱効果と水圧によって血流が良くなり、代謝が促進されます。
睡眠前の体温低下と副交感神経への切り替えが誘導されるので寝つきがよくなります。
3-4湯たんぽなどを使ってからだを温める
足や仙骨付近(おしりの周り)を湯たんぽを使って温めるのも効果的です。
ち仕事の方は難しいと思いますが座ってお仕事をされる方は足元に湯たんぽを置き温めるとよいでしょう。
温めることでリラックス効果が期待でき、副交感神経が優位になって寝つきをよくしてくれます。
4.なぜ冷えとりをするとよく眠れるのか
足元を温めるということはそれだけで気持ちよさがあります。
冷えとりをすることで、常に頭寒足熱状態を保ち、半身浴をして体温自体も高まり
夜にかけて下がっていくことで眠気が起きます。
また、からだを温めることで体温調節を促したりリラックス効果を期待したりできます。
副交感神経への切り替えが促されて、寝つきもよくなります。
冷えとりを続けることで上半身と下半身の温度差をなくし、全体的な体温アップをすることで、睡眠の質もよくなるでしょう。
半身浴と靴下の重ね履き。これを続けるだけで不眠の解消を目指しましょう。
参考資料
〇https://www.nhk.or.jp/lifestyle/article/detail/00677.html
〇貴邑冨久子、根来英雄:シンプル生理学改訂第6版、(株)南江堂、2014
〇細田多穂:物理療法学テキスト改訂第2版、(株)南江堂、2016
- 2020.11.10
- 10:31
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腹巻で冷えとりをしましょう!

体の「冷え」を感じている女性、沢山いますね。
毎度言っておりますが冷えとり健康法で言う「冷え」とは、体の上半身と下半身で温度差であり、
上半身が熱く、下半身が冷たくなっている状態を「冷えている」と言います。
上半身と下半身の温度差は、約5度~6度あると言われていますので脇下の体温が36度ならば、足は30~31度ということになります。
そのため下半身を温かく上半身を涼しく「頭寒足熱」の状態にすることが、冷えとりの基本です。
冷えをとることで、体が本来持っている自然治癒力が正常に働きはじめる、という感じですね。
冷えとりのグッズはいろいろありますが今回はその中の1つ「腹巻き」をご紹介します。
見出し
1 腹巻の素材
2 腹巻の選び方と使用方法
3 腹巻の5つの効果
①万病を治す
②心を温める
③ダイエット効果
④美肌効果
⑤良質な睡眠
4 腹巻で体の毒出しを
①春は肝臓の季節
②夏は心臓の季節
③秋は肺の季節
④冬は腎臓の季節
⑤1年に4回 消火器の季節
まとめ 腹巻を活かして、自分らしい快適な生活を!
1 腹巻の素材
腹巻きの効果を最大限に高めるためには、腹巻きに使われている繊維が大きく関わってきます。
知名度があるお店やメーカーから販売されているからと「これは良い」と安易に手にせず、素材をチェックするようにしてください。
素材は、大きく分けると、シルク、綿、麻、ウールなど天然素材のものと、化学繊維のものに分かれます。
なぜ、素材に気をつけるのかというと、化学繊維は、石油や石炭、天然ガスを原材料に人工的に作った繊維なので、たとえば天然素材のウール(羊の毛)のように、
毛自体が体温を調整したり、紫外線から体を守るなどを目的としているため保温性、保湿性に優れている特徴があるのに対して化学繊維はそういう機能性はありません。
そのため、作った熱を放出できずに蒸れて、逆に体を冷やしてしまう素材も多く、季節によっては腹部に汗かぶれを起こすこともあります。
冷えとりではおなじみ、天然素材の代表的な繊維としてシルクがあります。
シルクは天然繊維の中で最も細く長いため、繊維と繊維の間にたくさんの空気を含むことができ、その隙間の空気の断熱効果により高い保温性があります。
綿の約1.5倍の吸湿性、放射性があるため、汗をかいてもさらりと身につけられます。
また、人間の皮膚と同じたんぱく質(18種類のアミノ酸)から構成されているため、「第二の肌」とも言われるほど肌にやさしい素材。
そのため、絹の腹巻は、汗ばむ季節に身につけても、かゆみが起きたり、汗冷えしたりしにくいのです。
また、天然繊維、特にシルクは、体の毒出しを手伝ってくれます。
この毒出しについては、後ほど詳しくお伝えしますね。
冷えとり時に履く、靴下やレギンスなどと同じ考えで、腹巻も素材をまずは、意識して選んで見てください。
2 腹巻の選び方と使用方法
素材以外にはフィット感も意識して選ばれると良いです。
腹巻は、きつすぎず、緩すぎず、体に適度にフィットするものを選びましょう。きつすぎると内臓を圧迫してしまいます。
また、使い方として直接肌に腹巻きをするのと服の上から着る場合があります。
直接素肌に腹巻を付けたい場合は、シルクなど肌に優しい天然素材のものがいいでしょう。
シルク素材は、1年を通して心地よく着けることができます。
ウール素材の腹巻きの場合は、素肌に当てるとゴワゴワしたりチクチクしたりする場合もあり、
また、重ねて空気の層を作ることでより温かくなるためインナーの上から着ることをおすすめします。秋冬におすすめしたい素材です。
冷えとりは、下半身に比べて、上半身を薄着にするのがポイントです。
肌にあたる部分は、天然素材に、風がよく通るようゆったりとしたしめつけない服を着ます。
その日の気候や気温に応じて、腹巻を上手に活用してください。
腹巻は服の外に響かないため、冷えとりとして取り入れやすいところもいいですね。
3 腹巻の5つの効果
頭寒足熱を意識するためには、冷えとりではおなじみの靴下の重ね履きやレギンスを日々履くことをおすすめしていますが、
プラスアルファとして、腹巻でお腹まわりを温めると、足元までより血液が行きわたりやすくなります。
全身の血の巡りが良くなることで、健康や美容に嬉しい効果がたくさんあります。
ここで、5つの効果をご紹介します。
① 万病を治す
冷えとりは、万病を治すと言われています。
頭痛、腰痛、肩こりなど慢性的な体調不良から、ヘルペス、アトピーなどのアレルギーや皮膚病、不妊症や生理不順など様々な症状にの緩和に役立ちます。
病院に行くまでではないけどなんとなく体に不調を感じている方は、まず冷えとりを実践してみましょう。
腹巻は、免疫力をあげるために取り入れやすいグッズの1つですので靴下と合わせて着けるとよりよいと思っています。
② 心が温まる
冷えとりを実践し、頭寒足熱の状態を保っていくと、足元だけでなく心も温まるという方が多いようです。
心が温まるということは、安心に繋がるのですね。これは、あくまで個人の感覚的なものですが
少しのことでクヨクヨ気に病んだり、イライラすることが多かったり、いつまでもメソメソすることがある、という人は、冷えとりをしてみましょう。
「病は気から」と言われるように、心の持ちようが上向きになり、運気が上がっていく人も多くいます。
③ダイエット効果
お腹や太ももが冷たいという方はいませんか?
冷えとりで血の巡りをよくしていくことで、体温も上がっていきます。
体温が1度上昇すると、基礎代謝が10~13%アップすると言われています。
基礎代謝が上がると、エネルギ―消費も上昇することから、脂肪を燃焼できる体になり、痩せにくい体質の人はダイエット効果にもなると思います。
③ 美肌効果
肌荒れの原因の一つは、腸の働きが低下して起こる下痢や便秘です。
腹巻で腸を温めることで腸の機能が向上し、老廃物が排出され、冷えによる下痢が緩和されるだけでなく、便秘にも効果を発揮します。
また、冷えを改善することで血流が良くなり、栄養が血液と一緒に体内を循環し、シミ・しわ・たるみなどの肌の老化が解消され、美肌効果が期待できます。
④ 良質な睡眠
冷えと眠りには、自律神経が関係しています。体が冷えていると体温を逃がさないように、
活動神経である「交感神経」が優位に働き、寝ている間もリラックスできず、眠りが浅かったり、夜中に何度も目が覚めるといったことがおこります。
腹巻をプラスして、効率的に体を温めることで自律神経が整えられ、良質な睡眠をとれるようになります。
4 腹巻で冷えとりをして、体の毒出しを
腹巻は、お尻からバストの下あたりまでをカバーします。できるだけ広い範囲をカバーできる腹巻を使用しましょう。
そこには、腸、肝臓、すい臓、腎臓、そして女性は子宮など主要な内臓が集まっています。腹巻をすることで内臓の冷えをとることができます。
冷えとりは、東洋医学の考え方がベースです。冷えによってできた毒は、体全体を巡り、五臓六腑すべてに影響します。
日本には四季があるように、五臓六腑と季節は、深い関わりを持っています。
春は肝臓、夏は心臓、秋は肺、冬は腎臓、それぞれの毒出しが盛んになります。
腹巻でカバーできる内臓も含まれていますね。
① 春は肝臓の季節
解毒器官である肝臓の働きが活発になるため、「解毒の季節」となります。
肝臓が悪い人は、怒りっぽく攻撃的になります。
その毒が腎臓へ行くと臆病な気持ちになります。
腎臓にたまった毒は肺へ流され、肺が悪い人はメソメソクヨクヨ悲観的になります。
さらにその毒が消火器に回ると、優柔不断になります。五臓六腑の働きと感情は、繋がり合っているのです。
② 夏は心臓の季節
日本の夏は、蒸し暑さが特徴です。
こうした湿気に弱い臓器が、消火器です。
消火器に毒がたまると、何とか楽になるために腎臓を攻めたり、心臓に助けを求めます。
しかし、心臓は夏に毒出しをするので、この毒をあまり受け取ることができません。夏は、心臓のためにもあまり食べ過ぎないほうがいいのです。
この時期は、汗をかくことで少しでも多くの毒を出すといいでしょう。
③ 秋は肺の季節
肺は、たまっている毒素を出すことによって病気を治そうとします。
呼吸をする時は、腹式呼吸を心掛けましょう。
息を吸うのは鼻からです。
鼻で空気を温めて湿気を与えることにより、乾燥と冷気を嫌う肺を守ります。
肺の毒を出すことを意識して、吐く息にも注意をします。
慣れてきたら、鼻から吐くようにしていきます。
下痢や便秘気味の人、皮膚病の人は、肺や大腸と関係しているので、秋は特に毒出しに努めてみてください。
④ 冬は腎臓の季節
腎臓は、骨と関係が深く、骨に障害が出やすくなります。
冬の間、腎臓の働きが活発になりたまっている毒を出していきます。
例えば、腰痛、腰の冷え、各部位の関節痛から起きやすいのは、腎臓と関わりが大きい部位だからです。
また、冬は風邪をひきやすくなります。
風のウイルスは、冷えと乾燥を好みますので、なるべく湿気のある温かさを体に与えていくことが大切です。
⑤ 1年に4回 消化器の季節
1年間に4回、各季節が立つ前に土用があります。
立春(2月3日頃)、立夏(5月5日頃)、立秋(8月8日頃)、立冬(11月8日頃)の前約2週間が土用の時期です。
季節の変わり目はすべて、消化器の毒出しの季節となります。
胃やすい臓は、次の季節に備えて、土用の時期に疲労物質など毒を体の外に出そうとするのです。
季節の変わり目に体調を崩す人は、消火器の不調とも言えます。
この時期は、食べ過ぎに注意しながら冷えとりをして、心と体を整えてください。
まとめ 腹巻を活かして、自分らしい快適な生活を!
いかがでしたでしょうか。
今回は、冷えとりのグッズの中の1つである腹巻の効果と、東洋医学の観点から各臓器の毒出しについてお伝えしました。
日本には、春夏秋冬、四季の変化がありますね。各季節をそれぞれ味わい、楽しく過ごすためにも、冷えとりはおすすめです。
根本的な治療や対策は、自分が鍵を持っています。
それぞれのペースでムリなく続けていきながら体も心も温めて、自分らしい快適な毎日を過ごしていきましょう。
- 2020.10.21
- 13:37
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始めよう冬の冷えとり【冬は腎臓の毒出し季節】
冬の冷えとり【冬は腎臓の毒出し季節】

朝晩がひんやりする季節になりました・・・今年の立冬は11月6日なので暦の上ではまだ秋なのですが、そろそろ冬に向けて準備を始めるときですね。
冷えとり健康法では、冬は「腎臓」の毒出しの季節と言われています。
腎臓には、血液をろ過して老廃物を排出し、水の代謝を調整する働きがあります。
この時期は腎臓の働きが活発になり、溜まっている毒素を出して病気や不調を直そうとします。
腎臓の毒素は腎臓と関わりのある部位へ運ばれて行き、何かしらの症状を発します。
腎機能が低下すると、身体を温める力が落ちて水の代謝が悪くなり、冷えやむくみが強くなります。
これは、腎臓が冬の寒さによる「冷え」と「乾燥」に弱い臓器であることと関連しています。
たとえば、「冷え」が進むと、からだの節目や関節、古傷が痛むことが多くなります。
この「冷え」に「乾燥」が重なると、体内で水分がうまく供給されなくなり、足首がむくむ、鼻水や目やにが多くでる、お腹が気持ち悪い感じがするといったことが起きてきます。
さらに「乾燥」が進むと、背骨や腰が水分不足で固くなってしまいます。
そのため、転んで骨折しやくなったり、腰痛や腰の冷え、肩こりなどの様々な症状が出やすくなります。
さらに、中医学における腎臓には、精を宿す「腎精」という役割もあります。
この「腎精」は、人の成長や成熟、老化にかかわっており、成長ホルモンや性ホルモンと深く結びついています。
そのため、「冷え」が進んで腎機能が低下すると、女性の場合は生理痛や生理不順に悩ませられることも多くなってきます。
さらには生きるためのエネルギーである「腎精」が減るので、中耳炎や耳鳴りだけではなく、難聴になったり、白髪が増えたりといった老化現象までもが進んでしまうのです。
また、この時期は「冷え」により代謝機能が落ちるとともに免疫力が低下して、不調を起こしやすくなります。
半身浴で身体の芯から温まり、頭寒足熱の状態を保てれば過ごしやすくなりますね。
冬は秋に引き続き肺の働きも悪くなり、冷たい空気を吸うことで咳が出やすくなります。
咳・鼻水・発熱も毒出しの症状なので、無理に薬で抑え込むのではなく、半身浴や靴下の重ね履きを徹底して症状を出し切るようにしましょう。
冬の冷えとり対策
腎臓は人間の身体の中で一番冷えやすい臓器といわれていますので、冬は特にしっかり冷えとりをすることが大切になります。
―半身浴

冬の半身浴ははじめは肩が冷えたりするのでやりにくいと思うかもしれませんが、そんな時は半身浴中肩にタオルなどをかけて入ったりするなど工夫して入ってみてください。
体が芯から温まれば上半身の空気が冷たいことが心地よく感じられるようになります。
温度は38~40度のぬるめのお湯に20分程度つかるのがいいでしょう。
このとき、湯船で温まりながら白湯で少しずつ水分を補うと、体内からも温めることができます。
一口ずつ口に含みながらゆっくりと、時間をかけて少しずつ、がコツです。これで水分の吸収が高まります。
―足湯

病気、体調不良で半身浴はハードルが高い、という方に足湯がおススメです。
冷えとり健康法では足首から下を温めることが重要ですので、足湯であっても十分効果があります。
疲労感も抜けやすいので一日の終わりに行ってみてください。
足裏が楽に入る大きさの洗面器やバケツに、入浴温度よりやや高い温度(ちょっと熱いと感じるくらい)のお湯を両足のくるぶしがつかるくらいまで入れて、筋肉の緊張がゆるんでいくのを感じてみてください。
このとき、身体を支えている足の三点を意識すると、蓄積疲労に冷えが重なって固くなってしまった身体を効果的に柔らかくするのに効果的です。
足→アキレス腱→膝→背骨という順序で身体がポカポカ温まり、こわばった筋肉がゆるみ弾力を回復して整ってくると同時に活力がよみがえり、
重心がさがって身体に安定感が出てくるのが感じられるでしょう。ぜひ、試してみてくださいね。
―冬の食養生

冬は気温が下がるためのどの渇きを感じにくく 「冷え」や「乾き」により実際は水分が不足しているのに水分を吸収できないでいることがあります。
この時期は温かくて消化の良いスープや鍋物を積極的にとり、確実に水分を摂りましょう。
また冬だけに限りませんが、乳製品や砂糖など腎臓に負担をかける食べ物はできるだけ控えることが大事です。
同時に、腎臓を補う食品、特に黒豆、アズキ、黒米など利尿作用や活血化瘀(かっけつかお)作用のあるものや、
ヤマイモ、サトイモ、レンコンなどの腎精補充効果のあるネバネバ系の根菜類を積極的に摂ることをおすすめします。
また、同じ根菜類のにんじん、ごぼうなども陽性の食品なので冷えとりに効果が期待できます。
ただし、食べ過ぎには注意してくださいね。満腹になると血が胃に集中してしまい、血流が悪くなってしまいます。
甘いものを控え、よく噛んで、消化器に負担をかけないよう、冷えとりでは常に腹八分目をおすすめしています。
―服装
冬のファッションも頭寒足熱が基本です。下半身を温かく保つには、最低4足の靴下の重ね履きに加えて、レギンスやレッグウォーマーがおすすめです。
レギンスも靴下と同様、一番内側は絹にして、その上に綿やウールなどの天然素材、と重ねてみてください。
きついストッキングやガードルなどは、ほとんどが化学繊維で蒸れることにより冷えの原因となりますし、その部位の血流が滞ってしまうため避けましょう。
Utataneの冷えとり重ね履き靴下セットはこちら。
Utataneのシルクレギンスはこちら。
Utataneのウールレギンスはこちら。
どんなときでも、締め付けないゆったりしたものを使うことをおすすめします。
また、腎臓のある腰回りを中心に血行を良くするよう、腹巻や温かい素材のパンツでしっかり守ってあげることを心がけましょう。
お腹、腰回りを温めるだけで、かなりポカポカしてきますよ。電子レンジで温めるホットピローや、さくらんぼの種を温めるチェリーピローなどもおすすめです。
そのほか充電式の湯たんぽも安価なものがありますので是非調べてみてくださいネ。
まとめ
もうすぐ冬本番。これからますます冷え込みが厳しくなりますが、冬は気温が下がり夏と違って温めることに違和感がなくなり冷えとりがしやすい時期でもあります。
定番の半身浴、靴下の重ね履き、足湯などを毎日実践し「頭寒足熱」を心がけて生活しましょう。
そして一年で一番毒出しが盛んになる解毒の季節である「春」に向けて、冬の今のうちにしっかり冷えとりをしていきましょう。
- 2020.10.08
- 14:56
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